何で今やらずにいられるのか

 思い立ったら即実行。これはほとんどのシーンで変わりません。ADHDの典型的な特徴でしょうか。
やりすぎ、早すぎ、急ぎすぎといった言葉は若い頃から周囲の人にさんざん言われ続けてきたことですし、今さらもうどうにもなりません(これはコンサータ服用中も変わりませんでした)からあきらめています。それでもやはり注意しなくてはいけないのが、早合点して暴走してしまうことです。思考スピードと行動力はデフォルトで備わっていますので、妙案が浮かぶと疑いなくまっしぐらに業務を進めます。しかしそういう時はたいてい上司や同僚から「ちょっと待って、これってそもそも〜」というような根底から勘違いしていることを指摘されハッと我に返ることもよくあります。その後はお決まりのふりだしに戻れの指示でまた同じ思考をやり直すという苦行。
 しかしこの特徴にはもちろん良いこともあります。思考が早いということは歯車さえ合えば大量の仕事も次々にこなしていけますから、デザイナーに必要な「量を作る」ということも問題なくこなせます。

 ひとつひとつの案件の思考精度は障害などは関係なくそれぞれの経験と普段のインプットの量で決まると思いますから、日々の仕事に対する取り組みでADHDの衝動性はとても強い武器になると思います。しかしこれは自分の興味(関心)の向くことでのみ発揮される能力で、何にでも応用可能な武器ではありませんから職業と自分の情熱のマッチングが何より大切だと思います。

 もしこれからグラフィックデザイナーとして就職を考えていらっしゃる方がいらっしゃれば、 その会社のパンフレットを作ってみるてはいかがでしょうか。ホームページで知り得る情報でA3見開きを自分なりにデザインしてしまいましょう。面接する側にとってはとても良い意味で印象に残りますし、情報分析力もアピールできます。架空のポスターなどを作るよりはずっと正確にあなたの能力を訴求できるでしょう。思考能力の高さがあるからこそ短時間でできることですから立派なスキルです。